一点もの 道中袋です。
プリントではなく手作業による型染の、輪郭の揺らぎや細部の違いがたまりません。
◆型染め「七宝つなぎ」柄
この生地は、伝統的な「七宝しっぽうつなぎ」柄を型染めで表現した一品です。円形が連鎖し繋がるこの柄は、円満、調和、永続といった願いが込められており、縁起の良い模様として親しまれています。
◆薄手です
生地は薄手ながらもしっかりしており、ほぼ未使用品と思われるため、使用に問題はありません。損傷も見られず、美しい状態を保っています。
◆反物をそのまま使いました
広い反物幅をこの細さに仕立てるために、生地を切り取らずに作りました。余分な布は底面に縫い付けており、丈夫さを増す手助けにもなっています。手縫いしています。
役目を終えた後も再び反物として利用できる構造になっています。
◆使いやすさと実用性
片方の底口は紐でしっかりと締められており、もう一方の口は自重で自然に締まる仕組みです。これにより、歩きながら使用しても中身がこぼれにくく、便利です。持ち上げる際は、本体ではなく紐部分を持つことで、中身が安全に保たれます。
紐は太さがある「江戸打紐」で、手や肩が痛くなりにくい仕様です。
ストッパー付きで長さ調節も可能です。
およそ腰の高さで使える十分な長さがあります。
洗濯の際は、ネットに入れて洗濯機にかけることをおすすめします。
◆道中袋考
道中袋は、明治時代まで日常的に使われていたと考えられる実用袋です。骨董市やネットオークションで見かけることはありますが、博物館などで展示されていることはめったにありません。片方の口を閉じ、もう片方を開くという独特な形状は、風呂敷を体に巻いて出かける際の代用品として使用されてたと思われます。携帯性と実用性を兼ね備えたデザインとして復刻作成しています。
◆寸法
およそ28×35cm
¥3,900